耳栓と言ったら多くの方がイメージするのは次のような「ウレタン(フォーム)耳栓」です。
100円ショップでも売っているので、全国どこでも買えるのが便利です。
では、次のような耳栓を見たことがあるでしょうか。
これも耳栓の一種で「シリコン耳栓」もしくは「シリコン粘土耳栓」と呼ばれています!
シリコン耳栓とは?
シリコン粘土耳栓とも呼ばれるオーダーメイド感覚の耳栓
シリコン耳栓とは別名「シリコン粘土耳栓」とも言われています。
「粘土」というキーワードの通り、粘土のようなシリコン素材で出来ています。
シリコンの形を自由自在に変えられるので「自分の耳に合わせられる」というのが最大の特徴です。
例えば次の画像は、イヤホンタイプの耳栓「Quietide Q5」と「シリコン耳栓」(耳から外した直後)の比較です。
下の緑色の物体がシリコン耳栓です。自分の耳に形が合うので「オーダーメイド」に近い耳栓なのです。
シリコン耳栓の遮音性
自分の耳にフィットするってことは遮音性最強なの!?
私もそう思っていましたが、違うようです…。
耳栓の遮音性を示す値は”NRR”や”SNR”という値があります。
詳細は上記の記事で説明をしておりますが、NRR値やSNR値は「減らせるdB(デシベル)の量」のことです。
この値は簡単に言えば「統計データ」です。値が高いから最強の耳栓という訳でもなく、結局人によって感じ方が異なります。
シリコン耳栓はSNR値が25くらい、ウレタン耳栓はSNR値が30くらいですので、値だけで言えばシリコン耳栓はウレタン耳栓に劣ります。
シリコン耳栓の特徴は?
シリコン耳栓の遮音性がウレタン耳栓よりも劣る…。
それでもシリコン耳栓が存在する理由や、おススメされる理由は次の3点です。
もう少し深掘りをしていきます。
特徴1:耳にフィットしやすいので雑音を防いでいる感じが強い
冒頭に少し挙げましたが、シリコン素材を粘土のように耳に付けることが出来るので「自分の耳に合わせられる」というのが最大の特徴です。
特徴2:長時間付けても痛くなったり痒くなったりしづらい
基本的にシリコン耳栓は耳を覆う形になるので他の耳栓に比べて、構造上痛くなったり痒くなったりしづらいです。
もしも「痛い」「痒い」などの症状がある場合、付け方が間違っているかもしれません。
詳細は以降で説明をしております。そちらをご参照ください。
特徴3:「防水」なのでお風呂やプールで利用が可能
シリコン耳栓は素材が「シリコン」なので水に強いです。
耳の穴を覆うという特性から、耳の穴に水が入りづらくすることが可能です。
シリコン耳栓の使い方や注意点を徹底解説
シリコン耳栓は特定のメーカーの商品ではなく、各社で出しています。基本的に使い方や注意点は同じです。
今回はAmazonで販売されているノーブランドの商品を参考に、使い方や注意点を徹底的に解説いたします。
シリコン耳栓の付け方
シリコン耳栓の付け方は次のような説明があります。
- 清潔な手で、ソフトシリコンをボール状に丸めます。
- 軽く耳を上に引っ張りながら、耳穴の入り口を覆うように押し広げます。耳にフィットするまで親指で押さえます。
- 取り外す場合も軽く耳の後ろを上に押すと、簡単に外せられます。
実勢に着用してみると次の画像のような感じになります。
耳の穴全体を覆うような形になっていればOKです。
シリコン耳栓のコツは「広げ方」と「温度」
初めてシリコン耳栓を付けるときに次のように感じると思います。
シリコン耳栓が固くてフィットしない…。
1つ目のコツは「温度」です!
箱から取り出した直後の耳栓は温度が低いので「固い」です。
この状態で無理に着用しようとすると耳が痛くなります。
そんなときは「耳にとりあえず付けてみて、5分くらい待ってみましょう」
その後、次のコツを意識してみます。
2つ目のコツは「広げ方」です!
シリコン耳栓は耳の穴の外側を密閉することで防音性能を感じられます。
そのためには次の画像のように「中心から外側」に押し広げるイメージでフィットさせてみましょう。
付けた直後だと固いかもしれませんが、付けているうちに体温になじんできます。
押し広げるようなことも出来てくるのではないかと思います。
- 開けた直後は温度が低くて固いかもしれないので耳に付けて少し待ってみる
- 耳に着けたときには「内側から外側」に広げて密封する
シリコン耳栓の手入れ方法や寿命
シリコン耳栓は耳の油が付着するので「弱アルカリ性洗剤」での洗浄が良さそうです。
若干、中国語を無理やり訳したような説明になっているので意訳します。
- ご使用後は弱アルカリ性洗剤で洗い、風通りが良い涼しい場所に保管する
- ケースに入れて保管し、きれいな状態であれば繰り返し利用できる
- 汚れや破損があった場合に破棄する
ただし、後半で紹介するシリコン耳栓の有名商品「Mack’s Pillow Soft Silicone Earplugs」に関して言えば、「クリーニング不可で最大でも5回の仕様が目安」としています。
でも、5回程度では劣化してるように見えない…。
使用環境にもよると思いますが、実際のところシリコン耳栓は5回程度では使えなくなることはありません。
あくまで「私」の場合ですが、新品の色と見比べて明らかに汚れているか、粘着力が悪くなった場合を「寿命」として見ています。
シリコン耳栓の注意点「鼓膜に近づけない」
シリコン耳栓の注意点ですが「細長い棒状にして耳の穴に入れるのは厳禁」です。
いかにも防音出来そうな形ですが、これはNGらしいです。
シリコン耳栓はちぎれるので、耳の奥に入ってしまう危険性があるためと思われます。
- フィットしづらいからと言って「耳の穴に入れる」のはNG
シリコン耳栓を耳栓好きがレビューする
ウレタンからオーダーメイド耳栓まで挑戦してきた耳栓好きの私が、シリコン耳栓をレビューします。
ノーブランドのシリコン耳栓はどんな商品?
すでに写真で登場してきたノーブランドをもとに、もう少し詳しくご紹介します。
ちなみに商品は次のようなもので、私が購入した時は680円でした。
まず、パッケージがとても怪しいです。
もしこれが東急ハンズやロフトの店頭に売っていたら、怪しくて手を出せないですよね…。
開封をすると次のようなものが入っています。
- シリコン耳栓本体(6ペア 12個入り)
- シリコン耳栓持ち運び用ケース
- 説明書
すでにご紹介している通りシリコン耳栓本体は次のような見た目をしています。
一応、1年の保証もあるのですね。
問い合わせ先がyahooメールという時点で信頼度は低いです…。
地味に便利なのがこちらのケースです。
これくらい100円ショップで購入すればいいのですが、本体が700円くらいと言うことを考えると100円のケースを買うのがもったいないと感じてしまいます。
ピッタリ1ペア(2個)が入る大きさなので、持ち運びに便利です。
改めて、着用後は次のような状態です。
明るい黄緑色ですので、付けていたら大変目立つと思います。
第一印象は最悪だったけど、商品と相性が悪かったかも
実は以前にもシリコン耳栓を挑戦したことがありました。
初めてシリコン耳栓を使ってみた感想は「固さ」と「ベタベタ感」で微妙と結論づけています。
特にベタベタ感は最悪で、耳に付けるタイミングで手の汚れが気になって「手を洗わないと無理」と思うほどでした。
思い切ってノーブランド品を買ってみたのですが、シリコン耳栓と一概に言っても商品ごとに大きく異なりそうですね。
シリコン耳栓は「外での利用はBad」
シリコン耳栓は「長時間」の利用を想定した方がよい耳栓です。
もし外出先でシリコン耳栓を使う場合は相性が悪いかもしれません。
ウレタン耳栓のような感覚で付け外しを考えていると、シリコン耳栓の着脱の面倒くささに驚くと思います。
シリコン耳栓は「睡眠時にGood」
外での利用は面倒なので向いていませんが、自宅で「長時間」付けるタイミングには最適です。
耳の穴に入れずに覆うだけですので耳が痛くなったり、痒くなったりしづらいです。
そういった点からもシリコン耳栓は「睡眠」との相性は良いかもしれません。
要検証…「サウナ」で使えば快適なサウナライフ??
シリコン耳栓は防水という特性があります。
例えばプールで使うと耳の穴に水が入りづらくなるので耳を守ることが出来ます。
もしかして…
シリコン耳栓を「サウナ」で使えば、スーパー銭湯のような大衆店でも快適にサウナを過ごせるのでは??
未検証ですし、事例も少ないのであくまでアイデアです。
最近ではサウナが流行ってきて、ローカルなスーパー銭湯でもサウナ人口が増えてきました。
サウナに入っているとオッサンの「あちぃ!」といった心にしまってほしい声、ドアの開け閉め、館内アナウンスなどなど…。
本来であれば「無」を楽しむ環境に様々な騒音があります。
サウナでシリコン耳栓を使えば、課題解決になるかもしれません。
温度問題はシリコンなので問題ないし、透明タイプなら目立ちづらそうなので今度使ってみます!
シリコン耳栓を楽天やAmazonで探す
シリコン耳栓はマイナーな商品です。
首都圏地区に住んでいる私ですが、売っている場所が少ない印象です。
これまでネット通販で600万円近く使ってきた私が、amazomでの出品を中心にご紹介いたします!
シリコン耳栓の有名メーカーやノーブランドまで
今回の記事で取り扱った「ノーブランド品」
価格としては2022年5月段階で680円でした。
6ペアも入っているので、1ペア当たり約100円ですね…。
実際に使ってみて意外と良かったので、価格面を考えるとシリコン耳栓初心者には良いかもしれません。
私は合わなかったけど「Mack’s Pillow Soft Silicone Earplugs」が有名商品
私がデビューしたのはMack’sというメーカーのシリコン耳栓で、私には合いませんでした。
もしかしたらサイズに違和感があったのかもしれません。
次の「キッズサイズ」はAmazonのレビューを見ると、大人でもちょうどいいというコメントもあったりします。
日本国内、耳栓専門で30年の「サイレンシア」
調べてみると公式ホームページもあり、耳栓として歴史の長い「サイレンシア」のシリコン耳栓です。
こちらは購入しているので、どこかのタイミングでレビュー記事を書こうと思っています。
快眠セラピストが睡眠不足の経験をもとに企画製造した「EarZzz(イヤーズー)」
こちらも日本国内ブランドのシリコン耳栓です。
公式ホームページによれば、EarZzzシリーズの誕生には企画・製造を行うにあたって「音ストレス」から解放される方法がないかと色々ためし、最終的には快眠セラピストの資格を取って耳栓の開発・製造まで至ったという歴史があるそうです。
耳栓以外にもアイマスクや、ルームウェアなど「睡眠」に特化している会社のようですね。
シリコン耳栓の価格は3ペアで1,500円くらいと、ほかに比べると少し高いのが気になるところです…。
私は今使っているストックがなくなったら挑戦してみたいと思っています。
シリコン耳栓総まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
「シリコン耳栓」に関してこの記事で扱った内容をまとめます。
- 耳にフィットしやすいので雑音を防いでいる感じが強い
- 長時間付けても痛くなったり痒くなったりしづらい
- 「防水」なのでお風呂やプールで利用が可能
シリコン耳栓とウレタン耳栓の比較
ここまで挙げてきた特徴などを含めて簡単に比較をしてみます。
商品の特性によって異なるので次の3点を参考に比較してみます。
比較項目 | シリコン耳栓 (Mack’s) | ウレタン耳栓 (Lysian) | イヤホン型耳栓 (Quietide) |
---|---|---|---|
1ペア価格 | 約300円~ | ★約23円 | 約1,000円 |
繰り返し | △ | × | ★○ |
防音性能 | △ | ★◎ | ○ |
耳の異物感 | ★弱い | 強い | 強い |
長時間の着用 | ★◎ | △ | ○ |
防水 | ★○ | × | △ (商品による) |
シリコン耳栓がおススメな人
実際に使ってみた私の経験上、比較的「長時間」付けるシチュエーションで次のような人におススメです。
- 睡眠時に耳栓を試してみたがウレタンは耳が痛い・起きたら外れている人
- 耳の穴が特殊でちょうどいい耳栓が見つかっていない人
- 水泳・スキューバダイビング・お風呂など防音以外にも水を防ぎたい人
さいごに
当ブログでは「オーダーメイド耳栓」を含めて、いくつか耳栓に特化した記事を公開しています。
これからも色々試して情報をアップしていきたいと思うのでご参考にいただけたらと思います!
マジナライフの森田ユウゴです!
当ブログでは「それもっと早く知りたかった」と言いたくなる商品やサービスをご紹介しております!
買い物を2007年には、店頭よりネット通販に移行した30代男性。これまで、楽天市場・Amazonで総額600万円近く使ってきました。
ネット通販で、普通にモノを買う「一般人視点」での情報を発信しています!
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