リモート会議が多くなってきたこの時代、どこに出社・出張していても会議を入れられるようになってきました。
とはいえ、移動中は雑音で相手に自分の声が通じない、逆に静かな環境だと自分の声で回りに迷惑がかかるような「音」の悩みを、私たちは抱えています。
そんな需要に応えて2022年末に発売された「mutalk」をご紹介いたします。
実際に私が買ってみました!
mutalkとはどんなガジェット?
「mutalk」の基本情報や特徴
まず「mutalk」は「ミュートーク」と読みます。
「ミュート(mute)」して「トーク(talk)」できるような製品名ですね。
一番イメージが分かりやすいのは公式の次の動画です。
「mutalk」は次の2点の特徴があります。
- 周囲に声が漏れづらい
- 周囲の雑音が入りづらい
- 防音に電池がいらない
防音をして、外からも中からも音が漏れづらいというミュートマイクなのです。
平均的にマイナス20dBの防音効果があり、さらに叫び声などの高音域はマイナス30dBという効果が。
賃貸でテレワークしている私にはピッタリかも!
日本人にありがちな、生活の「音」に関する悩みを解決してくれそうなガジェットです。
こんな変わった商品を販売しているのは「株式会社Shiftall(シフトール)」という会社で、実はパナソニックが2018年に買収して、現在はパナソニックが100%出資の会社とのこと。
「mutalk」の防音する仕組みは?
電池不要で防音ができる「mutalk」の仕組みはどのようになっているのでしょうか。
「mutalk」は「ヘルムホルツ共鳴器の原理」という仕組みで声を小さくしてくれているらしいです。
調べてもよくわからない!
ざっくりと、車やバイクのエンジン音を減らすマフラーのような仕組みという説明をしているサイトもありました。
「mutalk」はどこで購入できるのか
「mutalk」の発売日は2022年9月2日です。
2023年3月時点ではAmazonや楽天市場での取り扱いは無く、公式ページのみ購入が可能です。
- 購入ページ:mutalk – 株式会社Shiftall
さらに現時点では「予約販売」となっております。
「mutalk」が届かないな…。発送はいつなの?
私は実は2022年12月に予約購入をして2月に届く予定だったのですが、遅延の連絡があり到着したのは3か月後の2023年3月でした…。
ずっと来ないので、もはや忘れている中で到着したという状況です。
次からは、実際に届いた商品を開封していきながらレビューを行います。
「mutalk」を開封レビューしてみた
「mutalk」を開封してみた
到着した「mutalk」は非常にシンプルな白ベースの箱となっていました。
箱を開けて見ると「mutalk」本体が現れました。
中に含まれていたのは次の5点です。
- mutalk本体
- ヘッドバンド
- 延長バンド
- USB充電ケーブル
- 安全上のご注意 / 保証書
「mutalk」の内容物を詳しく見てみた
こちらが「mutalk」本体の画像です。
「mutalk」はマウスパッドと、吸湿クッションが脱着可能です。
これは嬉しい!
脱着可能なマウスパッドやクッションは取り外しも容易です。
これらを水洗いできるので衛生上とても安心です。
マウスパッドと吸湿クッションを外してみました。
上記画像の右が外した状態なのですが、見る限りマイク部分が分かりませんでした…。中央下部にある丸い部分はねじ止めです。マイクで音を拾っている仕組みは分かりませんでした。
ちなみに「mutalk」の箱に含まれていたドキュメント類は以下のドキュメントだけです。
「mutalk」の使い方マニュアルはオンラインのみで確認することが可能です。
使い方は非常に簡単です。
- 電源のオンオフは、ボタンを4秒長押し
- ペアリングするには4秒以上長押し
構造的にシンプルで上記のような操作しかありません。
「mutalk」にはスピーカーの機能は無いので、イヤホンジャックから音を拾うことが出来ます。
余談ですがイヤホンジャックという存在を久しぶりに見た…
適当でも構わないので、有線のイヤホンを用意する必要があります…。
「mutalk」を実際に使ってみた
結論として、防音力は中々の実力です。
そして、普通に相手と会話が出来ますが、1時間くらいで疲れます。
私が注文をする前に知っていた防音の実力は、Impress Watchさんの次の動画くらいでした。
おおむね、公式の情報通り防音が出来ている!
自宅で無音の状態では、完全に音が消えるということはありませんが、かなり自身の声が低減されていることが、iPhoneのボイスメモでハッキリと分かりました。
実際に会社のリモート会議を自宅で1時間、いつも通りの声量で使用してみました。
独身一人暮らしの自宅で使う限り、相手に会議で使うメリットはあまり感じません…。
ただ、会社のように周りも会話・会議しているような場面ではきっと最適です。
会社に出社してオンライン会議に参加する場合、どうしても周りはうるさくて困ってしまいます。そのストレスは電車内で通話をしている人の近くにいることに等しいです。
外出先や会社に出社しているのに、リモート会議にたくさん参加しなければならない方こそ、使ってほしい商品です。
逆にこのような方の周りにいて、会議中に周りの声が入ってしまい「今日はオフィスですか?周りの声が入っていますね。」と言われがちな人にも、自己防衛のために使ってほしい商品です。
どうしても会議に参加しないといけない…。でも周りが騒がしい…。
こういったシチュエーションは良くありますからね。
「mutalk」の活用場面や活用方法は?
「mutalk」はバッテリー式のBluetoothマイクですが、防音自体は電池が不要です。
これを活かすと次のような活用方法が思いつきます。
- 勉強中の音読に
- プレゼン発表前の声出しに
- スマートフォンで音楽を流して簡易カラオケに
- 急に叫びたくなったときに
アナログな方法で自身の声をかなり低減できるので、「声を出す行為」全般に応用が可能です。
私のような一人暮らしであれば、夜間に大きい声を出すと隣人に聞こえてしまわないか不安になりますし、実家暮らしであれば「うるさい!」と怒られてしまうでしょう。
人間ですので声を出さないと出来ない練習もたくさんあると思うので、そういった場面でいつでも活用が出来るのです。
ただ自分の声の音量を下げるだけであれば、代わりに次のような商品などもあります。
「mutalk」は手でマイクを持つ必要が無いので両手を開けることが出来ます。
意外とこういった商品は他に無いのです。
もしかしたら私は、「mutalk」をBluetoothマイクとして使うというより、アナログに防音目的に使う機会の方が多いかもしれません…。
「mutalk」の残念なところ
1.見た目が恰好悪い
「mutalk」は防音が非常に優れた製品ですが、やはり大きさに伴う格好悪さは拭えません。
逆に言うとそれ以外は耐えられるというべきか、想定通りという印象です。
例えば「ミュートマイク」と言われる分類として次のような商品が10年近く前から発売されています。
実際に「カラOK」を私は持っているのですが、「mutalk」と同じように口周りの蒸れや圧迫感は感じます。
2.有線イヤホンの用意が面倒くさい
防音をするための商品なので当然ですが、「mutalk」にはスピーカーが付いていません。
「mutalk」をスマートフォンに接続する場合、オーディオデバイスとして認識されてしまうのでイヤホンも「mutalk」に出力されてしまいます。
2023年のこの時代に有線のイヤホンを用意しないといけないのはスマートではありません。
ただし、WindowsやMacのようなパソコンでは、オーディオデバイスのうちスピーカーとマイクを別のデバイスに変えられるので、マイクは「mutalk」で音はBluetoothイヤホンというような組み合わせも出来ます。
3.公式マニュアルを見ても悩んだベルト着用
「mutalk」のベルト着用方法は、2023年3月時点でのマニュアルでは少し分かりづらかったです。
次の画像のように、マジックテープ部分を内側に向けて、内側からベルトを通すようなイメージです。
ここは慣れなので5分から10分ほど使っていたらすぐにわかるようになります。
さいごに
「mutalk」は防音性能が最高、Bluetoothマイクとしても普通に使える素晴らしいガジェットです。
ただし、私のようにアナログに防音をするだけであれば、カラOKも選択肢の一つかもしれません。
mutalkがAmazonで手軽に購入出来るようになってきたら、ぜひmutalk側を推していきたいと思います。
マジナライフの森田ユウゴです!
当ブログでは「それもっと早く知りたかった」と言いたくなる商品やサービスをご紹介しております!
買い物を2007年には、店頭よりネット通販に移行した30代男性。これまで、楽天市場・Amazonで総額600万円近く使ってきました。
ネット通販で、普通にモノを買う「一般人視点」での情報を発信しています!
最新の投稿に関する情報は「Twitter@majinalife_blog」で行っております。ご意見・コメントなどもぜひご連絡ください!
2024年3月追記:2024年5月に新型の”mutalk 2″が発売されます。
“ノーズパット”が追加されたことが外観の大きな変更点ですが、PCとスマホ・スマホとタブレットなど複数機器で使える“マルチポイント接続”に対応するとのこと。
この記事は旧型(初代)のレビュー記事となります。ご参考にいただければと思います。